天候の悪い日に飛行機に乗った際、飛行機に雷が落ちて墜落しないか心配になったことのある人もいるでしょう。ここでは、飛行機に雷が落ちることはあるのかをはじめ、飛行機の雷対策、雷が落ちた場合にどうなるのかについて解説します。
飛行機の胴体の先端には気象レーダーが設置されており、飛行中は電波の反射を使って雷雲や雨がないかを測定しています。危険度に応じて赤・黄・緑色の3色でコックピット内に表示され、それをもとに雷雲や雨を避けながら飛行しているのです。ただし、どうしても避けられない場合は、雷が落ちることもあります。
飛行機に雷が落ちたとしても、翼に備えられている放電装置が雷を空中に逃がしてくれます。放電装置が備えられている理由は雷対策としてのほかに、飛行機にたまった電気を空中に逃がすためでもあります。
飛行機は空気と摩擦しながら飛行しているので、電気がたまりやすいのが特徴。飛行機に電気がたまると雷が落ちやすくなり、さらに通信装置のノイズの原因にもなります。落雷や通信装置のノイズを防ぐために、飛行機にたまった電気を空中に逃がす放電装置が主翼や尾翼に設置されているのです。
飛行機に雷が落ちたとしても機体表面が軽く損傷する程度で、搭載されているコンピュータが壊れることもほとんどありません。落雷の影響で一時的に通信機器や計器類に支障をきたすことはあっても、ほかの機器で補える設計がされています。
また、落雷を受けても、飛行機に搭乗している乗客や乗務員への危険性は基本的にありません。その理由は、飛行機が一般的に金属でできていて、さらに電気が金属の導体の表面を伝って流れていく性質を持っているからです。飛行機のように大きな隙間なく金属で覆われた伝導体に雷が直撃したとしても、表面だけを流れて空中に放出されるので、雷が機内に流れ込む心配はありません。
これは飛行機と同じくボディが金属でできた自動車も同様で、雷が落ちても車内は安全とされています。