2023年の調査によると、都道府県の落雷日数で最も多いのは北海道で140日です。
同率2位が新潟県、鹿児島県で、120日となっています。4位以下は秋田県、石川県、福井県、山形県と日本海側の地域を中心に九州南部で雷日数が多い結果となりました。
一方、太平洋側の都道府県は、比較的雷日数が少ない結果となっています。
北海道や北陸地方、東北地方などの寒い地域に落雷が多いのは、「冬季雷」と呼ばれる冬型の気圧配置時に見られる雷が発生することが原因です。
九州地域の雷は低気圧や前線通過時の影響によるものと考えられており、冬季雷に比べて少ない傾向にあります。
雷日数の多い寒い地域の都道府県の中でも、新潟から福井にかけての日本海側は特に落雷が多いエリアと言われています。
その理由は、冬の積乱雲の影響を受けるためです。日本海を流れる「対馬海流」の暖かい海面にシベリアからの冷たい空気が流れ込むと、水蒸気が盛んに供給されて冬の積乱雲が発生します。
この積乱雲が発達しながら季節風の影響で日本海側に流れてくるため、日本海側の都道府県に冬の落雷が多くなります。
実際に、新潟県沿岸の冬の海面水温は10~14℃と高く、新潟の冬の気温の平年値である3.7℃よりもかなり高いことが分かります。
寒い地域でも日本海側でもないのに鹿児島県に落雷が多い理由は、低気圧や前線の影響が原因です。鹿児島県は他県に比べて低気圧や前線通過時の影響を受けやすいため、冬季雷は発生しないものの落雷が多いと考えられます。
全国に56か所ある気象台で行われた雷の観測のデータによると、雷の年間日数で多い市町村は1位から金沢市、福井市、新潟市、秋田市、富山市と続いています。ランキング上位をすべて日本海側の北陸地方と東北地方が占めており、このことからも日本海側の寒い地域では落雷リスクが高いことが分かります。