リモートワークとしてパソコンを使って作業している最中に近隣で落雷が発生すると、雷の影響でPCが故障する恐れが高まります。そのためリモートワーク中のリスク管理として雷対策を意識することが大切です。
雷は非常に強力な電気エネルギーであり、自宅の周辺に落雷が発生することで、雷の電流が電話線や電柱を経由して流れ込んで来たり、あるいは地面を通って過剰に逆流してきたりする恐れがあります。このような現象をまとめて「雷サージ」と呼び、特に誘導電や逆流電はパソコンなどの電化製品を故障される原因の1つです。
雷サージによってパソコンがダメージを受けると、一時的に操作が不能になってデータが消失したり、いっそ記憶媒体などに深刻な被害を受けたりすることもあるでしょう。また保存されていないデータは復元することもできないため、急なデータ消失によってそれまでの作業が水の泡になる恐れもあります。
雷による停電が起きると、その時点で保存していなかったデータが消失するばかりでなく、電気が復旧するまで作業を再開することができません。またリモートワークの最中にはパソコンの他にもWi-Fiルーターなど電気機器を使用しており、それらも停電や雷サージの影響で不具合を発生させ、インターネット接続が困難になる場合もあるでしょう。
避雷針によって雷を誘導することができたとしても、雷サージの原因の1つである逆流電は地面を伝って雷が自宅の中へ逆流してくる現象であり、結果として避雷針で雷サージを完全に防ぐことはできません。
リモートワーク中にパソコンを使って作業していたり、Web会議システムを使って遠方の人とやりとりを行っていたりする時に雷の音が聞こえてくれば、速やかに落雷や雷サージの可能性を含めて備えておくことが大切です。
まず、一番良い方法としては雷鳴が聞こえてきた時点で作業データを保存して中断し、パソコンの電源を落として、電源ケーブルやLANケーブルといった配線を全て抜くことです。しかしその場合、当然ながらデスクトップパソコンを使用している人は作業を続けられなくなるため、仕事に支障を来す恐れもあるでしょう。
ノートパソコンを使っている人であればコンセントを抜いて充電池で作業をすることが大切であり、またバッテリーを長持ちさせるために画面の照度を落としたり不要なアプリケーションを終了させたりすることもポイントです。
どうしてもパソコンを使い続けたい場合、あらかじめ雷対策を用意しておくことも重要です。
まず雷サージがどのように発生するのか、その仕組みや誘導電・逆流電の経路を確認しておきましょう。そしてコンセントや電話回線、LAN配線といった雷サージの経路となり得る場所を把握して、それらとパソコンや周辺機器がどのように接続されているのか知っておくことが大切です。
またWi-Fiルーターなどパソコン本体だけでなく、パソコンと同様にダメージを受けることで仕事が進められなくなる様子をピックアップしておきます。
雷対策グッズとして、まず雷サージによるダメージを回避・軽減するための雷ガード機能を搭載した電源タップを利用するといった方法も有効です。これは雷サージが発生してコンセントから過電流が流れ込んで来た際に、瞬間的に動作して過電流が電気機器へ流れ込むことを防止する雷対策グッズです。
雷ガード機能を搭載した電源タップはホームセンターなどでも購入することが可能であり、個人でできる雷対策として簡単に取り組めることが魅力でしょう。
また雷による停電に備えて「無停電電源装置(UPS)」を導入することも効果的です。
UPSは非常用の蓄電池のようなものであり、普段はコンセントから電気を受け取って電気製品へ通電し、停電や入力電源異常が発生した際には蓄電池として一定時間その電気製品へ通電するという機械です。UPSを利用することでデスクトップパソコンでも予期せぬ停電でシャットダウンし、データが消えるといったリスクを回避することができます。
リモートワークは自宅で仕事をできるため、通勤時の天気を気にしなくて良いという点はメリットですが、一方、個人宅で完璧な雷対策を施している人はレアケースであり、やはり日頃から天気予報を確認する習慣は大切です。
こまめに作業データを保存しておき、落雷や停電によっていきなりパソコンのシャットダウンや不具合が発生したとしても、そのダメージを最小限に抑えられるよう工夫することもポイントです。またデータはパソコン本体に保存するだけでなく、クラウドサーバなどへ保存しておき、もしパソコンが雷サージによって破壊されても、すぐに他のパソコンやデバイスで再び作業を継続できるように考えておくことも良いでしょう。
前述したように、雷サージのリスクを回避するには雷鳴が聞こえてきた時点でパソコンの電源ケーブルやLANケーブルをコンセントや電話線から抜いてしまうことが大切です。またそのような状態に備えて自宅ではノートパソコンを利用したり、UPSを使って雷が鳴っている最中はUPSから電気を供給したりするような工夫を考えることも、個人の雷対策として有効です。