近年、ノイズ対策が社会的に課題となっています。ノイズが問題になっている理由は、電気機器の誤作動を起こすからです。電気機器に影響があるものには、雷サージもあります。ノイズと雷サージの違いやノイズ対策の背景などをまとめました。
雷が落ちるときに異常高電圧が発生し、過大電流が流れることを雷サージと言います。雷サージの種類は2つ。直撃雷サージと誘導雷サージです。
直撃雷サージは、建物や電気を通す物に直撃したときに発生します。電柱や電線、建物の避雷針、テレビのアンテナなどに落ちたケースです。雷の電気が電線を伝って建物の中に流れ込みます。
誘導雷サージは、樹木や地面に落雷したケースです。周辺にも高い電圧が発生し、その電流が近くにある電柱や電話線を伝って建物の中に侵入します。
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ノイズは、弱電機器を破壊するほどではないものの、コンピュータのメモリやディスクの記憶を喪失させるようなレベルでの正常な動作に支障を生じる可能性がある異常電圧のことです。
AMラジオ障害や通信障害などは、ノイズが原因のことも少なくありません。ラジオから「ザー」という音しか聞こえない、コードレス電話機から「ザー」という音がする、画像が乱れる、ロボットが誤作動するなど、ノイズの影響は多岐にわたります。
近年多く使用されている電源用スイッチングデバイス。機能の発達に伴い、工場から一般家庭まで、様々な種類の機器の電力変換装置としてインバータが取り入れられています。
たとえば、エアコンの場合、インバータが搭載されていないと、冷えすぎたら運転を休止して暑くなると運転を再開させるといったON・OFFの動作をするしかありません。インバータが搭載されていれば、設定温度に近づくとファンを低速にして運転を継続させます。ON・OFFをするより、省エネでの運転が可能です。
省エネルギーや環境対策に大きく貢献する一方、電力変換装置から発生する高周波ノイズが機器自身だけではなく、他の機器の誤動作を招くことがあります。ラジオやTV、通信機器の障害発生が社会問題になっていることから、ノイズ対策が必要になりました。電磁波対策の法規制が各国で実施されています。
ノイズには、「自然ノイズ」「人工ノイズ」の2種類があります。自然ノイズは雷や静電気など、人工ノイズは放送はや機器類から発生するのが特徴です。人工ノイズは、ラジオやテレビ、携帯電話のように意図的に電磁波を放射しているものと、機器から意図せずに発生するものに分けられます。
ノイズ対策で問題となるのは、産業機器や電子機器などから意図せずに発生するノイズです。特に高効率化のために高周波が進んだインバータ回路は、電磁波ノイズの発生要因として大きく、周辺回路への影響も大きくなっています。