ひどい雷が発生すると、ブレーカーが落ちるかもしれないと不安に思う人は少なくないでしょう。雷でブレーカーが落ちる原因は複数あり、落ちてしまった場合は、ブレーカーの種類に合わせた対処が必要です。ここでは、雷でブレーカーが落ちる原因、ブレーカーの種類、雷でブレーカーが落ちた際の対処法について紹介します。
雷や豪雨によって起こる電子機器の漏電はブレーカーが落ちる原因です。激しい雷で落雷が起こると、強い電流が室内の電子機器に流れ、コンセントがショートしてしまうことがあります。
また、激しい雷が発生している場合は、同時に豪雨になっていることも多く、雨水が屋外の電気配線に浸入することもあります。このような現象が起こったとき、電子機器や家電、配線の漏電を感知してブレーカーが落ちてしまうのです。
漏電を感知するブレーカーは、電気ノイズに弱いという特徴があります。よって、雷によって電気ノイズが発生すると、この電気ノイズを感知してしまうことがあるのです。すると、漏電が発生していなくてもブレーカーが落ちてしまいます。
本当に漏電が起こった場合と異なり、誤動作でブレーカーが落ちてしまった場合は、ブレーカーを上げれば元通りに電気が通るでしょう。
雷サージの影響もブレーカーが落ちてしまう原因です。雷サージとは雷によって瞬間的に電源線や配線に加わる過電流や過電圧のことで、この現象を感知するとブレーカーが落ちます。
漏電を感知して作動するのが漏電ブレーカーです。漏電ブレーカーは、漏電とともに電流や電圧の異常も感知します。漏電や電流・電圧の異常を感知することで、感電や火災の危険から人や家を守ることが漏電ブレーカーの役割です。
契約に基づいて設定された、使用可能な電力量を超過したときに作動するブレーカーです。一度にたくさんの電子機器や家電を使用してしまい、ブレーカーが落ちてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。アンペアブレーカーは契約に基づいて、一度に流れる電流のアンペア値が設定されており、これを超過したときに自動で電力の供給を止めるため、作動するのです。
安全ブレーカーは分電盤から各部屋へ続く回路ごとの許容電流を超えた場合に作動し、電源供給を遮断します。このため、安全ブレーカーは回路ごとに複数あります。特定の場所・部屋で電気を使い過ぎたときや、電子機器や家電の故障でショートが起こった場合に作動し、火災を防ぐ役割があります。
ブレーカーが落ちた際は、どの種類のブレーカーであっても対処する前に家電や電子機器のコンセントを抜きましょう。パソコンならデータを保存後、電源をOFFにします。一度止まった電気が突然流れると、ショートして火災につながってしまうことがあるためです。
漏電ブレーカーが落ちるということは、漏電が発生している恐れがあるということです。このため注意して作業しなければなりません。まず、漏電ブレーカー以外のアンペアブレーカー、安全ブレーカーもすべて「切」にします。次にアンペアブレーカー、漏電ブレーカーの順に「入」にし、最後に1つずつ安全ブレーカーを「入」にします。
1つずつ安全ブレーカーを「入」にしていくと、いずれかの安全ブレーカーを「入」にしたとき、再度、漏電ブレーカーが落ちるでしょう。その回路が漏電箇所と推定されるので、その安全ブレーカーは「切」にしたまま、残りの安全ブレーカーを復旧させることで電気が流れるようになります。
アンペアブレーカーが落ちた際の対処法は、家電や電子機器のコンセントが抜いてあるのを確認後、アンペアブレーカーを「入」に戻すと再び電気が流れます。
その後、家電や電子機器のコンセントを1つずつ挿し、電源をONにしていきますが、このとき消費電力の大きい電子レンジやドライヤー、電気ストーブ、エアコンなどは一緒に電源を入れないよう注意します。電気を使いすぎると再びアンペアブレーカーが落ちてしまうためです。
安全ブレーカーが落ちた際の対処法は、電気が止まってしまった場所や部屋の家電や電子機器のコンセントを全て抜いてあるのを確認し、「切」になっている安全ブレーカーを再び「入」に戻します。
これで電気が流れるようになります。その後の手順や注意はアンペアブレーカーの対処法と同じです。必要な家電や電子機器から1つずつコンセントを挿し、電源をONにしていきます。消費電力の大きい家電や電子機器の電源を同時に入れないようにするのも同様です。
ブレーカーが落ちた際の対処を行い、電気が復旧した後は、落ちたブレーカーの種類ごとに適切な対応が必要です。漏電ブレーカーが落ちた場合は、電気は復旧しても漏電が起こっている可能性が高いので、早急に専門業者へ相談しましょう。
アンペアプレーカーや安全ブレーカーが落ちた場合は、対処後、電源をONにした家電や電子機器が正常に動作しているか確認します。ショートが起こり、家電や電子機器が故障してしまっている場合は取り外しましょう。また、タイマーや時刻、温度などの設定は初期値に戻ってしまっている場合もあるので、設定を確認し、必要に応じて再び設定します。